【おおさかATCグリーンエコプラザセミナー】内容の要約
『自動車分野におけるカーボンニュートラルの将来可能性について』
早稲田大学 名誉教授 大聖泰弘 様
自動車の環境・エネルギー対策として
- 従来車の技術改善
- 新動力システム、新燃料の開発
- 自動車のスマートな利用に関わる取り組み
の3つのアプローチ
カーボンニュートラルを達成するためには運輸業界のみでなく他部門との連携が不可欠
『カーボンニュートラルに向けた自動車業界の課題と取り組み』
一般社団法人 日本自動車工業会 岡紳一郎 様
- カーボンニュートラル基礎知識
- 自動車カーボンニュートラル化のポイント
- 運輸部門のCO2排出量推移
- 電動化の状況と課題
- グリーン成長戦略に対する考え方と要望
について発表があり、日本自動車工業会では2050年カーボンニュートラルに全力でチャレンジしている。
意見、感想
今回のセミナーについて
今回のセミナーから、自動車分野でカーボンニュートラルを達成するためにはとても広く大きな規模での協力が必要であると感じました。
今回のセミナーでは自動車分野からのお話でした。なので、自動車分野のカーボンニュートラル達成に協力していただきたい、ということが多く感じられるような意見、感想になってしまいましたが、自動車分野も他の分野、政府、他国や私たちに協力的な関係であることを忘れないようここに書かせていただきます。
カーボンニュートラルを達成するためには
原料製造から廃棄まで、すべての段階でトータルのCO2(LC-CO2)をプラスマイナスゼロにしなければなりません。次世代自動車などの長い運用期間の中で様々な分野と関わっているため、大規模な協力が必要になっています。例えば、水素生成やバッテリーの充電に必要な電気も、再生可能エネルギーなどにしてCO2排出量を減らす必要があることはセミナーからもわかりました。また、発電設備の製造場所などの間接的に関連する場所でもCO2排出量を減らし、さらにその関連する場所でもCO2排出量を減らす、といったように連鎖的に規模を広げることで、日本全体でSDGsの目標である「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」などの達成にも繋がっていきます。ほかにも、内燃機関、バッテリーや燃料電池などの効率改善やシステムのコストなど色々な課題が自動車には存在しています。これらの改善には電池メーカーなどの協力が必要です。
日本と他国の問題
日本メーカーがハイブリッド車の技術で他国メーカーより一歩リードしている関係で、他国ではなるべく早く電気自動車に切り替えよう、という動きがあるとのことでした。そのため、ハイブリッド車の技術が国際的に広がらない心配があるそうです。こういったように、世界的に目指すべき目標と各々の利益や立場などといった関係も、協力しうまい落としどころを見つけなければならないと私は思います。
自動運転や交通情報の活用などソフトの進歩
進歩した公共交通機関や新しいサービスを私たち利用者が、どのように、どの程度使用していくのかといったことも重要だと思います。なので、メーカー、電力会社、政府、他国そして私たちが協力する必要があると私は考えました。
最後に
今回セミナーに参加させていただき、自動車分野の現在の問題とカーボンニュートラル達成に向けたこれからをしっかりと学ぶことができました。大変有意義な時間になったと思っています。おおさかATCグリーンエコプラザ様、早稲田大学名誉教授 大聖泰弘 様、一般社団法人日本自動車工業会 岡紳一郎 様ありがとうございました。