海洋発電についての発表がありました!

海洋発電に関する発表がありました!
この発表に用いられた資料はとてもデザインがよかったです!

発表の内容

◎海洋での発電方法の種類

  • 洋上風力発電
  • 潮流発電
  • 波力発電
  • 海水の温度差発電
  • 海水の塩分濃度差による発電など

海洋での発電方法は多くあり、海に囲まれている日本という国には発電する方法はまだ多くある。

潮流(海流)発電について、まとめる。
トカラ列島付近の黒潮流域中に実証機を設置して行い、その結果、最大30kWの発電出力が得られたほか、水中姿勢を安定させるための自立制御システムの性能確認や設置および撤去工事の方法等、今後の実用化に向けたデータを取得した。
また、実証試験に先立ち実施した曳航試験では、定格出力100kWの出力を達成した。
エネルギーが強く、変動が少ない海流エネルギーについて、新しい再生可能エネルギー源として期待される。

NEDOと(株)IHIは、2017年8月に鹿児島県口之島沖で、100kW規模の海流発電としては世界初となる水中浮遊式海流発電システムの実証試験を行った。

◎水中浮遊式海流発電システムの特徴

  • 昼夜や季節による変動が少ない安定した海流エネルギーを長期かつ連続的に利用することで,年間60%以上の高い設備利用率での発電が可能です。
  • 海底から係留して海中に浮遊させることで,1000m級の大水深域での設置にも対応できます。波浪の影響を受けない安定した運用が可能であり,船舶の航行に支障を及ぼさず,設置可能海域を広く設定することができます。
  • 左右2基の水中タービン水車を互いに逆方向に回転させることで,タービンの回転に伴う回転トルクを相殺でき,海中で安定した姿勢を保持し,高い効率で発電を行うことができます。
  •  浮力を調整することができるため,保守整備時には必要に応じて海上に浮上させることで,メンテナンスや修理を容易に行うことができます。

しかしながら、デメリットもやはりある。
例えば、海中に設置又は係留するため漁業権やクジラやイルカなどの大型海洋生物への影響が懸念される。加えて、海流が流れている場所は優良な漁場の場合が多い。
さらに、海水に触れている状態で設置されるため貝などの付着や海水の塩分により、タービンなど発電用機材の劣化が進みやすく、メンテナンスのコストがかかると予想される。
また、海流(潮)の流れるルートは毎年一定ではないということが挙げられる。

だが、風力発電や太陽光発電のように天候に左右されない。
さらに、空気と比べると海水の密度は1000倍近く大きいため、発電源として比較的安定しているといった、非常に大きなメリットも存在している。
これからの時代には、このような技術が必要であると考える。

課題を解決出来れば、海に囲まれている日本では、輸入に頼らずに大きなエネルギーを得ることが出来る事も夢ではないのかもしれない。